2013年2月2日

未来が我が家に! Future Home Controllerを早速レビューしました



昨年末に注文していたFHC(Future Home Controller)がついに我が家にやって来ました。

ものすごくマイナーな機器なので知らない人多いと思います。てか誰もしないと思いますので、どのようなものであるかというのをちょろろーんと紹介してみたいと思います。




【声で操作するiRemocon】

この製品のメインの機能は音声認識+赤外線リモコンの機能が使えるというところです。

例えばエアコンつけてくれたり、赤外線センサー付きの照明をつけてくれたり。。。

これを音声認識で操作できるわけです。便利ですね!

もちろんiRemoconのようにスマートフォンからの操作もできます。

まぁこちらの機能に関しては専用アプリを使うなどではなく、ブラウザから機器を操作できるというものなので、スマートフォンだけでなく、PCやら何やらからも自由に操作ができます。

FHC全体写真、本体上部はアクリル板で、
中の基盤が見えるようになっている


【家の外から操作ができる】

最近ようやく総務省の方で家電が出先から操作できるようになるように法案改正するような動きが出ているみたいですが、このFHCももちろんそういう操作ができるようになっています。

この機能を利用するには当たり前ですがインターネット接続環境がひつようです。あと、遠隔操作サービスへのアカウントの登録が必要になってきます。

家に帰る30分前くらいにエアコンつけて部屋を温めておいたり、外出する際に切り忘れてたものを切ったり、いろいろな使い方ができそうな気がしますね。

サイズは丁度タバコ2箱分くらい


【自由過ぎるカスタマイズ性】

FHCのホームページでもスペックなどを見ることができます。
そちらの情報にとくに注目したスペックは以下のとおりのようです。

・Linuxで動作
・光センサー、温度センサー付き
・プロセッサは「ARMv7 Processor rev 2 (v71)」を使用しているらしい
(数年前0円スマホで話題になったauのIS01と同じプロセッサみたいです。シングルコアの800MHzくらいか?)
・消費電力2.1〜2.3W
(月間使用量約1.5kWh、東京電力の料金で約30円)

開発者向けにはJavaScriptでのコーディングなど機能なども備え、直接Linuxのシェルを呼び出すことも出来るみたいです。
さらにさらに、自分が注目するのはSSHで直接FHCをいじることができる!という点です。こういう自由な操作ができるのは個人制作ならではの強みだなぁと思います。
SSHで接続して何ができるか。という事ですが、多少はLinuxのカーネルを弄るくらいの知識量を持っている必要はあると思いますが、そういう知識さえあればLinuxで出来ることはほとんど出来ますね。(マシンスペックにもよるけれど)

なので、Linuxのマシンを普段から触れている人であれば、こういう「各種センサーと音声認識機能が標準で備わっているLinuxマシン」っていうのは喉から手が出る!…というほどではないにしろ、なかなか興味深い製品なんじゃないかなぁ。なんて思います。

製作者さんもプロセッサの処理速度の問題でかなり悩まれたようなので、そこら辺との兼ね合いを考えつつの機能追加となってくるとは思いますが。

本体背面のIF接続面
左上から、音声入力、音声出力、赤外線ケーブル接続
miniUSBポート(ストレージ)、LANポート、電源、となっている


【今後に期待したい製品】

FHCは、知名度やそのコンセプトなどからも、正直コミケみたいな同人イベントで出店するような製品ぽいなぁ。なんて思います。(そういうイベントの参加予定があったらお手伝い行ってみたいですね)

個人制作なので、価格が高かったり外装が手作り感バリバリあったりもうちょっとスペック欲しかったりはしましたが、こうやって自身の「あったらいいな」を形にできて尚かつ製品にしてしまう行動力は多分僕は真似できないけど、近年の活力ないITテクノロジー関係の分野においては一番重要なことなんじゃないかなぁと思っています。
技術の進化に伴って電子機器がだんだんとブラックボックスのようになってきているように思われるかもしれませんが、むしろ今はオープンソース化やモジュール化が進んできていますので、案外自作でも高機能な製品が安価で作れたりしてしまいます。

ある意味、こういうものが次世代の下町工場のような立ち位置になるんでしょうかね。

見てはいけない本体下面!
バリ取りしてないしなんかよくわからないポッチが飛び出してる!
(02/03追記、温度センサーだそうです)


【その他、気になった点など】

最後に、自分が気になった点orメールで問い合わせたものなどを箇条書きします。

・赤外線入力は学習のみ!
複数あるリモコンをひとつのリモコンに集約できるような使い方ができたらいいと思ったのですが、残念ながらそういう使い方はできないみたいです。
実は我が家には赤外線リモコンで操作するための家電はエアコンのみなので、ぶっちゃけどうでもよかったりします。

・LinuxはAngstrom linuxを利用
ディストリビューションによってファイル構成が変わってきたりするので気になったんですが、もはやどんなファイル構成だかイメージできません。Wikipedia(英語)を観る限りだとザウルスとかにも使われているディストリビューションみたいですが。。。
まぁこれは中を覗いてみてのお楽しみですね。

・スクリプトからシェルのコマンドを呼び出せる
FHCハックできます。むしろハックしてください!と言いたげなこの機能はとても好意的ですね。

・マニュアルは全てオンライン
箱を開けて驚いたのは、マニュアルが一切入ってなかったこと。Appleもびっくりのシンプル設計!
でもさすがに同梱品リストくらいは欲しかったかも。

普段はこういう勢いに任せての数万の買い物をすることは殆ど無いですが、今のところは良い買い物をしたと非常に満足しています。今後はFHCのおかげでちょっぴり快適な生活を送ることが出来るかもしれません。

2 件のコメント:

  1. >よくわからないポッチが飛び出してる!

    おめでとうございます。男の子です(ちがっ
    温度計だそうですよ。^^
    https://twitter.com/super_rti/status/297602041625325568

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    1. なるほど! 自分はてっきり緊急自爆スイッチか何かだと思ってました!

      ブログ記事更新しておきますね。

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